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スポーツと鍼灸の知識と技術を自分の強みとして、スポーツ鍼灸の分野で活躍する鍼灸師を目指していきたい

Q1.自己紹介をお願いします。

保健学科鍼灸学専攻1年の浦塚日陽です。私はスポーツが好きで、主に「陸上」に力を入れています。「音楽を聴くこと・歌うこと」、そして「食べること」も好きです。最近は、ラーメンばかり食べています。見え方は、重度弱視で視野欠損が強いので、勉強の時は主に点字を使用しています。iPadや音声資料を使うこともあります。そして、勉強の内容に合わせていくつかのツールを複数使い分けています。


Q2.入学前に進路について悩まれた経験があると思うのですが、最終的に本学への進学を決めたきっかけや理由があれば教えてください。

当時私は、盲学校に通っており、自分が通っていた学校にも専攻科(鍼灸、あん摩マッサージ指圧を学ぶコース)があったので、鍼灸という存在は知っていました。しかし、具体的に何を学ぶのかは良く分かっていませんでした。そのため、自分の進路として、当初は考えていませんでした。一方で、視覚障害者が働きやすい職種として鍼灸がありました。そして、好きなスポーツに関われる仕事が何かないかと調べているうちに、スポーツ鍼灸という分野があることを知りました。これがきっかけとなり、鍼灸を勉強したいと思うようになりました。


Q3.実際に入学して、すでにたくさんの授業を受けてこられたと思うのですが、興味深いと感じる授業やお気に入り・おすすめの授業はありますか?

解剖学では、大腿骨などの骨格を形成しているあらゆる骨についての知識を深めることができます。

私は、「視覚障害情報保障論」が面白いと思いました。この授業では、視覚障害に関することを学ぶのですが、目の構造や病気、眼科などで受ける検査の道具などを知ることができます。自分と関りが深いこともあって、興味が湧きました。そして、1番面白くて、1番難しい授業は、「解剖学」だと思います。体の全てを学ぶので、学ぶ量がとにかく多く、1学期のうちに、骨と筋を全部覚えないといけなかった時は本当に苦労しました。骨学を学び終えたタイミングで中間テストがあり、次に筋学を学んで期末テストを受けるという感じで進んでいきます。そもそも、授業スピードが結構速いので、ノートテイクも大変ですし、授業ごとに必ず復習をしないとついていけなくなるので、頑張らないといけません。大変ですが、自分もスポーツで使う筋を知りたいと思っているので、その点は楽しいと思っています。


Q4.本学の特徴として、1年目は教養科目や基礎的な内容が中心で、2年生からはより専門性の高い内容を学ぶようなカリキュラムが組まれています。これから先の勉強で楽しみなことや期待していることはありますか?

「経絡経穴学」や「東洋医学概論」ですね。覚える内容が山ほどあると先輩たちから聴いています。スポーツでも何でも、自分の好きなものと関連づけられると興味も持てますので、楽しみですね。


Q5.基本の勉強以外で在学中にチャレンジしたいことはありますか?

スポーツ選手を診ることができる鍼灸師になるために、目の前の事を頑張りたいと思っています。トレーナー的な役割を果たせるようにもなりたいですが、まだまだ選手として陸上を頑張って、パラリンピックに出場したいと思っています。


Q6.サークル活動に参加されていますか?

体育館では、フロアバレーのトレーニングとして、サーブ練習に取り組んでいます。
学園祭では、バンド演奏を披露し、ボーカルを担当しました。


私は、フロアバレーとバンドサークルに入っています。バンドサークルは、体育館前にある課外活動室に集まって、練習しています。今年の演奏は、学園祭のみでした。そこで、来年以降は、学園祭やオープンキャンパス、新入生歓迎会や卒業生を送る会、クリスマスなどで演奏ができる機会を増やしていきたいと思います。私がサークルに入った時は、結構な人数が所属していたのですが、先輩が抜けてしまった結果、今は凄く人数が少なくなっています。そのため、楽器ができてもできなくても良いので、音楽に興味がある人は、是非サークルに入ってほしいと思います。一緒に楽しく活動しましょう!待ってます!


Q7.現在のお住まいについて教えてください。

テストや課題に備え、日頃から、寄宿舎の自室等で予習復習をしています

以前は、千葉の実家から電車通学していました。通学時間は、だいたい、片道1時間15分から30分ぐらいですし、乗り換えも苦痛ではなかったので、最初は難なく通学できていました。しかし、勉強の内容が難しくなり、課題が増えると同時に、通学に時間を取られることが苦痛になってきました。また、鍼灸学専攻の同級生は、みんな寄宿舎生なので、授業が終わると同じ方向に帰っていきます。そのため、私だけが違う方向なのも寂しいと感じてしまいました。そこで、2学期が始まるタイミングに合わせて、寄宿舎に引っ越ししました。寄宿舎生活を始めて思うのは、これまで話したことがなかった他学科・専攻の人や先輩とも色々と話せるようになって、凄く楽しいです。学生寄宿舎といっても、盲学校とは違って料理もしないといけませんし、全部が自己管理・自己責任のため、最初は考えることも多くて大変でした。やがて、2週間ぐらいで自分のペースもできて、効率よく時間が使えるようになってきたと思います。ただ、料理が下手です。新入生のなかに、料理上手な方がいましたら、ぜひ教えてください。料理が得意な人、大歓迎です!


Q8.コロナ禍で閉業していた学食が最近復活しましたが、行かれましたか?

私は、学食が再開された初日に行きました!美味しかったですね。日替わりで、2つのメニューがありますよね。1メニュー50食らしいのですが、この間、丁度私のところでローストビーフが終わってしまいました。何回か食べに行っていますが、どれも美味しいですし、定食風なので必ずサラダと汁物がついており、栄養バランスが良いなと思います。


Q9.参考書の購入や、趣味、美味しいご飯、友達付き合いやサークル活動など、何かと出費の機会は少なくないと思うのですが、アルバイトはされていますか?

私は、実家の近くにある大手のカフェで働いています。このカフェは、障害者に対する配慮がとてもありまして、障害者向けに作成されたマニュアルのようなものがあります。何らかの障害を持っている人がバイトをする場合は、健常者の人よりも研修期間が長いです。コーチをつけて頂けて、丁寧に仕事を教えてくれます。私の場合は、フロアの清掃やお客さんが帰った後のテーブルの片づけ、洗い物を担当しています。視覚の関係でできる仕事とできない仕事があるので、月に1~2回店長と面談しながら仕事の内容を調整しています。来てくださるお客様に対しても、障害理解が深まるような機会に繋がると良いなと思っています。働いている店舗では、35人くらいアルバイトスタッフがいるんですが、その内30名が学生なので、コミュニケーションがとりやすいですし、凄く楽しいですね。元々、高校の時に好きで良く通っていたカフェです。その時に、席までの案内やメニューの読み上げなど、色々なサービスをスタッフさんから受けていたので、少しでも恩返しがしたいと思って、そのお店でバイトを始めました。今でも週末は、実家に帰省するので、授業の無い金曜日の午後にバイトをいれて、土日は都内に陸上の練習にいってます。陸上の練習が無い時は、土日のどちらかにバイトを入れることもあります。


Q10.頑張っている受験生にエールをお願いします。

筑波技術大学は、情報保障が充実しており、学習しやすい環境が整っています。また、同級生、先輩、教員との距離が近く、コミュニティも広いので、やり取りが盛んであることも魅力の一つです。私自身、最初は色々不安な面がありましたが、今では講義、サークル、バイトなど様々な活動が充実しており、毎日楽しい学生生活を送っています。みなさんと一緒に、大学生活を楽しめることを楽しみにしています。

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