総合デザイン学科ではデザイン学特別研究として各自が決めたテーマを1年間かけて深め、作品制作/論文執筆を行います。その成果発表の場として、例年2月に学外のギャラリーにおいて展示会を実施していましたが、今年度は1月に再度緊急事態宣言が出されたことも考慮した結果、多人数の集まるギャラリーでの展示を断念し、オンライン上での開催としました。
開催概要
URL: http://ntut-design.jp/ (総合デザイン学科ホームページ)
期間: 2月15日(月)~2月28日(日)の期間は認証による学内限定公開。
期間後は選抜した作品を一般公開予定。
期間中Zoomを使用してギャラリートークを実施しますので、詳細は上記HPをご参照ください。展示に関するお問い合わせも同HPにご用意しております。
展示作品
・「聴覚障害を持つ子どもと父親のコミュニケーションを促進するSNSを用いたエモーショナルプロモーション」
・「賑わいを生む滞留空間の計画― つくば駅周辺の活性化を目指して」
・「聴覚障害者の発話に関する実態調査と実態を表したイラストを主体とした大型本の作成」
・「聴覚障害者の多様な要望に応じた情報保障が提供される作品鑑賞方法の提案」
・「聴覚障害者の発話に関する実態調査と実態を表したイラストを主体とした大型本の作成」
・「聴覚障がい者の帰属意識と帰属意識に関する研究と帰属意識が明確でない聴覚障がい者の考え方や経験を表した絵本の制作」
・「聴覚障害者と周りとの関係性を描くアニメーション作品の制作」
・「片付けが苦手な学生のための 意識改革補助ツールの制作研究」
・「日本人独特の美意識「余白の美」を活かしたポスターデザインの提案」
・「ジェンダーフリーの認識を広めるための玩具パッケージデザインの提案」
コロナ禍での作品制作のすすめ方
今年度は多くの授業を遠隔で実施することとなり、多くの学生が4月時点で実家に帰省し、自宅での卒業研究を余儀なくされました。
教員も学生もZoomやTeamsといったツールに慣れていなかったことから、当初は対面と比較して不便を感じていましたが、オンラインならではのメリットも見えるようになりました。実物を見ての直接の指導や対面での打合せは、9月から10月の落ち着いていた時期や、換気や消毒などウイルス対策を万全にした上で少人数に限り実施しました。
教員の配慮や準備
・遠隔での制作やミーティングに際し、機材やアプリケーションなどの環境を指導教員が整備した。
・情報共有しやすい方法の模索(ネットワーク上の共有ストレージの活用、その他アプリケーションの活用)。
・定例のミーティングでコース全体での進捗のチェックを行い、個別の指導は教員と学生で日時を決めて、無理のない範囲でできるだけペースを守って実施した。
・学生と都合が合えば時間や場所を問わないため柔軟に対応できた。
・学内での打合せの際には感染対策を徹底した。
コロナ禍での卒業制作 学生の意見
今年度卒業制作の当事者である4年生3名から意見をいただきました。発表会直前の時期にも関わらずご協力いただきありがとうございます。
オンラインを使用した遠隔での制作で感じたメリット
・打合せへの出席自体はしやすかったと思う。
・外に出なくて良い、服装に気を使わなくて良い。
・前もって環境が整っていれば時間にゆとりができた。
・着替えて食べてすぐ参加できる。
遠隔での制作で困ったこと、進め難かったこと。
・通信状況によって音声や映像が変わり、回線の状況によって固まる。
・画面越しに説明を受けても対面とは違うので、直接の方がわかりやすいし早いと感じる部分もあった。
・家だと落ち着いてしまって作業が進みにくいと感じた。家族がいてプライベートと作業が同じ環境だと体が動かないことがあった。
・指差しなど、画面でのプレゼンが難しかった。
今後の学生に向けて一言
・PCがあればどこからでもできるので、自分のPCを持っていると良い(通信環境がある場合)。
・直接先生と会える機会が減るので、一回一回の打ち合わせの時間を増やしたり情報の密度を増やす。
・次に打ち合わせするときまでの課題もはっきりさせておくと良い。