アイオワ研修やサークル活動! 技大での充実した学生生活を送る地方出身学生!
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アイオワ研修やサークル活動! 技大での充実した学生生活を送る地方出身学生!

技大には、親元を離れて暮らす地方出身の学生もたくさんいます。宮城県出身の理学療法学専攻3年生、千葉さんは、大学の授業や実習のほかにもサークル活動のフットサルをしたり、アイオワでの海外研修に参加したり、スポーツクラブでアルバイトをしたりと、忙しくも楽しい毎日を送っています。彼はなぜ技大を選んだのか? そして技大の学生生活は? 授業や技大での生活の様子も含めてお話を伺いました。

どうして技大で学ぼうと思ったのですか?

理学療法士の仕事は、「何らかの事情で身体機能が低下した人々に、運動・体操を指導したりマッサージや温熱・電気治療を施したりして、その機能を改善・維持させる」ことです。作業療法士が「食べる・作る」などの応用動作の訓練を行うのに対し、理学療法士は「座る・立つ・歩く」といった基本動作を回復させ、日常生活を取り戻すための働きかけを行います。

病気による麻痺やケガ、事故など、患者さんが身体を動かせなくなってしまう原因はさまざまなので、理学療法士はあらゆる性別・年齢・状態の患者さんにリハビリを実施します。

そこで、僕の場合、かかりつけの眼科医に「視覚障害を持ちながらでもスポーツに関わる職業に就きたい」と相談したところ、本学を勧められたことがきっかけで入学しました。

実際の学生生活はどうですか?

実際の学生生活はどうですか?

1年次は英語や自然科学を中心とした、一般教養科目を学び、2年次以降からは理学療法に関する高度かつ専門的な知識と技術を習得し、リハビリテーション医療の一翼を担う理学療法士の養成を目指します。

特に、実習科目や臨床実習において個別指導に重点をおいた教育を行うことで、実務的能力を充分に発揮できるように授業は構成されます。また、医療に従事するメンバーとして高い教養と常識を備え、人間関係を良好に保ち、真に患者さんのためになる医療を追求する態度を身につけた専門技術者の育成を図ります。

本学は1学年の定員が10名と、人数が少なく落ち着いた環境で勉強ができるので、理学療法士の資格取得、就職の面では自分のためになると感じていますが、サークル活動や学校生活の面では多少の物足りなさを感じています。

海外研修に参加されたそうですが、いかがでしたか?

理学療法学専攻では毎年北米での海外研修があり、千葉さんもアイオワ大学の短期研修に行かれたと聞きましたが、いかがでしたか?

アイオワ大学の短期研修の内容は、大学院や学部の授業参加、研究活動見学、医療施設見学などでした。さらに、アイオワ大学の幅広い教育分野を活かし、理学療法学科以外の授業にも参加することができる内容となっています。

最も印象に残ったことは、現地の学生の授業に対する姿勢です。積極的に自らの意見を周囲に伝え、さらに他の学生の意見を尊重しながらディスカッションするなど学生自身が自ら考え、学ぶというアクティブラーニングの姿勢が自分にはない要素であり、とても印象に残りました。

また、アメリカの理学療法士には開業権があり、制度や実際場面についても学ぶ機会を得ました。

サークル活動ではフットサルを楽しんでいるそうですね。

サークル活動でフットサルをやられているそうですが、どんな感じなのでしょうか?

大学に入学するまでフットサルの経験はありませんでしたが、スポーツが好きだったので、本学のサークルの中で比較的運動量の多いロービジョンフットサルのサークルに入部しました。ロービジョンフットサルとは、主に弱視者がプレーする5人制フットサルです。弱視者(ロービジョン)の見えにくさは、ぼやけ、欠け、にごりなど多様な見えにくさがありますが、見え方の異なる選手同士がお互い声を大事に連携し、ゴールを目指します。

フィールドプレイヤーはB2(矯正後の視力が0.03まで、または視野5度まで)、B3(矯正後の視力が0.1まで、または視野20度まで)の選手が出場し、ゴールキーパーは目の見える人が務めます。

僕はこのサークルで他学科・他専攻の先輩や後輩とも交流できました。また大会で優勝するという経験もでき、何よりサークルの先輩方と楽しくスポーツができたことがこのサークルに入ってよかったと思っています。

何かアルバイトはされていますか?

本学は障害者のための大学であり、アルバイトはしていないというイメージもありますが、現在はスポーツジムでアルバイトとして仕事をさせていただいています。他の同級生でも飲食店やホームセンター、100円ショップなどでアルバイトしている学生もいます。

僕にとってスポーツジムでのアルバイトは、トレーニングやスポーツに詳しいスタッフや運動に意欲的なお客様などと関われることで、自分自身の勉強に対する意欲の向上やモチベーションの維持に繋がっていると実感できています。

最後に将来の夢を教えてください。

理学療法士は、従来の病院内訓練室でのリハビリ治療から、介護保険制度の導入を期に、在宅や地域におけるリハビリが重要視されるようになり、病院、施設、通所センター、行政の予防事業でのリハビリ指導など、理学療法士の活動の場がさらに広がっています。また、医学的知識を活かした福祉機器メーカーでの機器開発や、スポーツトレーナー等、幅広い分野での活躍もあり、今後ますます期待される職業です。

ですので、僕の将来の夢は、スポーツ現場もしくはスポーツジムでトレーナーとして働くことです。

Profile

千葉翔太(ちば しょうた)さん

千葉翔太(ちば しょうた)さん (理学療法学専攻3年生)

宮城県栗原市(宮城県北部)出身
好きな言葉 自信
好きな食べ物 牛タン

※プロフィールやインタビュー内容は、インタビュー実施時(2019年度)現在の情報です。