学長と保健科学部学生の懇談会を開催しました
対談  

学長と保健科学部学生の懇談会を開催しました

「学生の皆さんの生の声を聞いて、今後の大学運営に活かしたい」という大越学長の考えのもと、保健科学部の学生と懇談会を開催しました。大学生活での出来事や、日頃感じていることなどを大越学長が聞く形で行われ、予定していた時間を超えて活発な意見交換の場となりました。

自己紹介

大越 教夫 学長
大越教夫学長 2015年4月から現職。神経内科医

学長:それでは自己紹介をお願いします。趣味やサークルのことなど、なんでもいいですよ。

中尾:鍼灸学専攻4年の中尾隆太です。今は国家試験を控えているので参加回数が減っていますが、あん摩のサークルに積極的に参加して技術の向上を図っています。

角田:鍼灸学専攻3年の角田岳志です。技大に来る前は、1年間他の大学に通っていました。その後、訓練施設などを経て入学しました。

星野:情報システム学科3年の星野隼人です。ロッククライミングサークルで活動していて、趣味は、スポーツ全般です。バスケットなども楽しんでいます。

平賀慎一郎くん
平賀慎一郎くん 保健学科理学療法学専攻4年

平賀:理学療法学部専攻4年の平賀慎一郎です。4年間で一番頑張ったことは、臨床実習です。今は国家試験合格を目指して日々勉強をしております。

河村:理学療法学専攻4年の河村春花です。高校を卒業した後、盲学校に行って、理療マッサージ、指圧師免許を取得してからこの大学に来ました。

大学生活での思い出

学長:筑波技術大学で3年ないしは4年間過ごして、大学での思い出とか、何か印象に残ったことなどありますか?

星野隼人くん
星野隼人くん 情報システム学科3年

星野:2年生の時に、友達と八丈島のユニバーサルキャンプに参加したのですが、そのキャンプに聴覚障害の方が結構いまして、会話の際にホワイトボードを使うことが多かったのが印象的でした。このキャンプで他の障害のある方に触れて、改めて視覚障害に向き合うことができ、点字を勉強しようという気持ちになりました。

学長:他の障害のある方とふれあい、気づきのあるよいキャンプになったようですね。

角田:自分たちのクラスは、全員でバーベキューなどをすることが多いです。少人数なのでまとまりもよく、学生が主体となって季節毎にイベントを企画しているのが良い思い出になっています。

平賀:私の4年間の一番の思い出は、人との出会いです。同級生やと先生方と出会い、様々な面で助けてもらいながら4年間ここまでやってこられました。最後に恩返しできるとしたら、やっぱり国家試験合格だと思っているので、合格に向けて必死に勉強していこうと思っています。

河村春花さん
河村春花さん 保健学科理学療法学専攻4年

学長:臨床実習に行かれたということでしたが、一般の病院はどうでしたか?

平賀:近くの筑波メディカルセンター病院と筑波大学附属病院に行かせて頂いたのですが、急性期の病院で、理学療法士の先生方も大勢いらっしゃいました。沢山の先生方からご指導頂き、とても貴重な4か月だったと感じています。

河村:大学生活の中で臨床実習が一番大変でしたが、その臨床実習での経験が私を成長させてくれたと思っています。知らない土地に行って、一人でやっていくのは本当に大変でしたが、友達との情報交換などを通じてクラスの絆も深まったので、いい経験になったなと思います。

学長:どちらの地域に行ったのですか?

中尾隆太くん
中尾隆太くん 保健学科鍼灸学専攻4年

河村:神奈川県と栃木県、茨城県です。

学長:病院では患者さんを受け持ちましたか?

河村:はい。とてもよい経験になったと思います。

 

中尾:私は、附属図書館をたくさん利用しました。様々な専門書の他に、授業や実習で分からなかったことがあると、すぐに調べることができるので、勉強しやすい環境でした。図書館を利用する中で、自ら取り組む姿勢も養うことができたので大きな成長につながったと思っています。

学長:図書館を積極的に活用してくれて本当に嬉しいです。図書館は鍼灸関係の本も充実していますよね。

課外活動で得たこと

学長:学外の活動で印象に残ったことはありますか?

中尾:つくばマラソンでマッサージボランティアをしました。授業の中では、スポーツをしている患者さんを施術する機会があまりないので、マラソンを完走した方々に対する治療方法を教員から指導して頂いて、すごくいい経験になりました。

角田岳志くん
角田岳志くん 保健学科鍼灸学専攻3年

角田:僕たちの時はマッサージボランティアの終了時間が早かったので、マッサージを求める方々と自分たちの施術時間が合わなくて。マラソン参加者との意思が合うようにやらなくてはいけないなと思いました。

学長:その意見を次の学年に伝えて、よりよい施術ができるといいですね。

星野:僕はパラクライミングに取り組んでいます。クラスに世界選手権で3連覇をしている友人がいるのですが、彼の紹介で始めました。最初は全然できなくて諦めかけていたのですが、同じ競技をやってる方と交流をしていくうちに輪が広がっていくことが楽しかったです。交流したいという気持ちでパラクライミングを続けて、今年の日本選手権で3位になれたことが、やっぱり嬉しかったですね。

学長:次の目標は優勝ですね。

星野:はい、そうです。頑張ります。

卒業後の進路

2017年12月13日の懇談会の模様

学長:4年生の皆さんは、卒業後の進路は決まっていますか?

河村:私は卒業した後、臨床実習でお世話になった病院に就職が決まっています。

学長:では臨床実習がインターンシップになったのですね。それは非常に良いことですね。

平賀:私は、国家試験に合格した後は病院での就職を目指しています。来年の4月から病院で働けるように頑張っていきたいと思います。

学長:理学療法士は病院で働くことが多いですからね。まずは合格に向けて勉強ですね。中尾君はどうですか?

中尾:僕は、筑波大学附属視覚特別支援学校の理学療法科へ進学します。そこで西洋医学の生理学的な知識をより深めたいと考えています。理学療法士の資格を取ってから、仕事は鍼灸を中心にして、ゆくゆくは開業できたらと考えています。

学長:理学療法も勉強することで、鍼灸に対する深みが出ると思うので良いですね。3年生の方はどんな進路を考えていますか?

角田:私の最終的な目標は開業です。そのためには、経験や経営力も養っていかなければと考えているので、まずは治療院に勤めて学んでいきたいです。

学長:卒業後すぐに開業は難しい面もあるかもしれませんね。治療院で学んで、そこで自分なりのノウハウを身につけた後に開業するというのが良いかもしれません。星野君はどんな方面に進みたいですか?

星野:僕はこの大学に入学して様々な障害のある方に触れ合うことができたので、その経験を活かせるような製品の提案とか計画、企画などに携われたら良いかと思います。

学長:企業で活躍したいということですね。皆さんきちんとした目標があって良いですね。 本日は楽しい機会を持つことができありがとうございました。皆さんが目標に向かってしっかり学び、卒業後、立派な社会人として活躍することを大いに期待しております。

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