学長と産業技術学部学生の懇談会を開催しました
対談  

学長と産業技術学部学生の懇談会を開催しました

「学生の皆さんの生の声を聞いて、今後の大学運営に活かしたい」という大越学長の考えのもと、産業技術学部の学生と懇談会を開催しました。大学生活での出来事や、日頃感じていることなどを大越学長が聞く形で行われ、予定していた時間を超えて活発な意見交換の場となりました。

自己紹介

西山小百合さん
西山小百合さん 産業情報学科情報科学専攻4年

西山:情報科学専攻4年の西山小百合です。よろしくお願いします。卒業後は、製薬会社で働く予定です。趣味は、お笑い鑑賞と食べ歩きです。

平井:情報科学専攻4年の平井見奈です。卒業後は、小学校の先生を目指すために兵庫教育大学院の小学校教員養成コースに進む予定です。趣味は遊ぶことで、スケートが好きです。

中澤:システム工学専攻4年の中澤優介です。大学卒業後は、自動車関係の会社に就職予定です。趣味は、スポーツ、折紙を折ること、物を作ることです。

外薗:システム工学専攻4年の外薗猛です。よろしくお願いします。卒業後は、特別支援教育の免許取得のために、上越教育大学の大学院に進学します。趣味は、手話の分析です。例えば、手話を見て、その人の手話の特徴だったり、この手話は何だろうというようにいろいろな分析をしています。

太田美菜子さん
太田美菜子さん 総合デザイン学科4年

太田:総合デザイン学科4年生の太田美菜子です。卒業後は、新聞社のデザイン部に就職が決まりました。趣味は読書と散歩です。実家が東京なので、逆に自然のある所に行くのが好きです。今日はよろしくお願いします。

森本:総合デザイン学科4年の森本恵美です。卒業後は、システム開発をしている企業で働くことになりました。好きなことは、友人とおしゃべりをすることです。

大学生活での努力や思い出

中澤優介くん
中澤優介くん 産業情報学科システム工学専攻4年

学長:大学生活で努力したことや思い出を教えてください。

平井:私は学生会活動を通して人への感謝の気持ちを持つことができました。人とのつながり、人脈の大切さを学んだので、これからも人とのつながりは大事にしていきたいと思っています。

中澤:大きな出来事はなかったですが、友達と話をしたり、食事に行ったり、勉強やアルバイト等、小さな思い出が沢山積み重なった大学生活でした。

西山:大学に来る前は、18年間同じ学校で過ごしていました。大学では、沢山の人に出会い、それぞれの考え方の違いを受け入れて、相手の気持ちを考えてコミュニケーションをとることの大切さを学びました。

学長:大学では人間関係が広がりますよね。コミュニケーション力は、今後、社会で必要になりますので、大学での経験が生きると思いますよ。

森本恵美さん
森本恵美さん 総合デザイン学科4年

森本:私は学園祭の実行委員長を務め、情報共有を大事にしてきました。友人との信頼関係を作ることを意識し、周りの支えのお陰で成功に導けたと感じています。就織する企業を決めたのは、情報共有をとても大事にする会社だと感じたからです。

学長:実行委員長という大役を務めた経験を就職に活かせたことが素晴らしいですね。

太田:私は大学内の課題だけではなく、外部のコンクール等に出品しました。出品するきっかけは、親しい先生からの情報提供でした。

学長:茨城県知事賞を頂きましたね。

太田:はい、他に茨城新聞社賞と二科展の本展も2回入賞しました。

外薗:僕はろう学校時代には同級生がいませんでした。技大では、同級生が 15人に増えて、初めは緊張したり、戸惑うこともありましたが、勉強や生活を共にしていく中で、友達との関係を築けたと思います。 また、技大だけではなく、他大学に通う聴こえない学生が集まる場に参加して、人との出会いが増えました。「外薗君、技大なんだ、ちょっとしゃべろうよ。」と声を掛けてもらえることが多かったです。みんなもそうじゃない?

森本:言われます。

外薗:技大は聴覚障害者の中ではよく知られています。そのお陰で人との出会いが増えました。

大学への意見や要望

平井見奈さん
平井見奈さん 産業情報学科情報科学専攻4年

学長:大学に対して要望や意見はありますか?

平井:学生は色々意見を持っていると思います。それをどこに言えばいいのか分かりませんので、今日のような機会が増えたらいいなと思います。

学長:学生と対話の機会が少ないのは反省すべき点です。私は学生と直接話をしたいと思っているので、是非、学長室まで訪ねてきてください。

平井:学長室に伺うのは勇気がいりますし、いきなり意見を出すのは難しいので、普段からコミュニケーションをとれるといいなと思います。

太田:一緒にお昼ご飯を食べるとか。

森本:食堂にいらっしゃいますよね。

学長:はい、いますよ。どういう形が良いのか検討して、皆さんの意見を気軽に発信できる場を作りたいと思います。

外薗猛くん
外薗猛くん 産業情報学科システム工学専攻4年

外薗:教職課程が設置され、教員免許が取れるようになりました。私としては特別支援学校の免許も取れるようになると、将来、先生を目指す学生が増えるのではないかと思います。

学長:特別支援学校の教職を目指して他大学に進学する方が増えてきました。すぐに実現することは難しいかもしれませんが、いずれ本学で取れるようにすべきだなと思います。

外薗:今、ツイッターやインスタグラムを利用している人が多いですよね。そういうツールを使って、学生自身が PRしても良いのではと感じています。大学の情景だけでなく、学生の姿を載せたほうが、メッセージが伝わるのではないでしょうか。

学長:確かにそうですね。広報室と相談しながら、今後学生と一緒に活動していけるようにしていきたいですね。

高校生へのメッセージ

大越 教夫 学長
大越教夫学長 2015年4月から現職。神経内科医

学長:技大でよかったことや、技大に入学したい高校生に一言ありますか?

森本:自分の得意なことを見つけられなくて悩んだ時期もありましたが、一眼レフカメラと出会い、撮影技術や写真のレイアウト力を身につけることができました。卒業研究では総合デザイン学科で学んだ4年間を活かせる作品を作っています。高校時代は何ができるのか、したいのかわからなくても、技大での4年間で見つけられるのではないかと思います。

太田:技大は少人数教育なので、先生に顔を覚えてもらえます。先生と仲良くなり、色々なサポートやアドバイスを頂けて、自分の可能性が広がりました。自分がやりたいことが本当に自由にできる、そういう理想の大学だと思っています。

西山:つくばは暗くて怖い田舎というイメージでしたが、実際に住んでみて、おいしいご飯屋さんや、パン屋など学生に優しいお店がたくさんありました。友達と遊びに行く場所も多いし、つくばに来てよかったと思います。

平井:勉強を頑張れば授業料免除が受けられるし、近隣にはアルバイトができるお店もあり、両立できる環境があります。迷っている人は、まずは技大を見に来てほしいですね。

2017年12月19日の懇談会の模様

外薗:先生方が聴こえない人を理解してくれて、その人に合った方法でコミュニケーションをしてくれます。手話や筆談等で、例えばこの機械はどういうメリットがあるか等のディスカッションをすることができ、学びを深めることができたと思います。

中澤:高校までは親や先生に頼ることが多かったですが、大学では自分でやる機会が増えて自立できたことが大きな成長でした。どの思い出もとても大切で、充実した4年間でした。

学長:本日は本当に貴重な機会をありがとうございました。卒業後、皆さんが筑波技術大学を卒業して本当に良かったと思えるような大学づくりをしていきたいと思います。皆さんが大学で得た大切なものを胸に、社会で活躍してください。

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