「写真」は表現活動~カメラを通じて映る世界・風景~
卒業生対談  

「写真」は表現活動~カメラを通じて映る世界・風景~

今回は保健科学部情報システム学科を卒業し、都内一般企業で働く渡邉 大貴(わたなべ ひろき)さん、平 怜実 (たいら れみ)さん、渡邉 道治(わたなべ みちはる)さんに共通の趣味である「写真」を通じて映る世界や風景、表現活動についてお話を伺いました。

Q1. みなさんが「写真」を始めたきっかけを教えてください。

渡邉(大):元々クライミングをやる時にコースの確認でiPhone のカメラを使っていました。10 メートル以上の高さのコースの確認をする時に画質の限界を感じたのでカメラを購入しました。カメラ購入初期はクライミングのコース確認のみで使っていましたが肉眼を超える画質に感動し、今では写真撮影を楽しむようになりました。

:写真を撮ることは元々好きで、中高時代からスマホや家にあったトイカメラで写真を撮っていました。本格的にカメラにハマったのは大学1年生の頃に一眼レフカメラを兄からプレゼントしてもらったことがきっかけです。手ブレも少なく高画質で綺麗な写真が撮れることが楽しく、そこから定期的にカメラを持って出かけるようになりました。

渡邉(道):1 人でも楽しめるアウトドアな趣味が欲しいと思ったのがきっかけです。出不精なこともあり用事がない限りは外に出ない生活をしていたので、何か外に出る楽しみを作ろうと思ったのがきっかけです。

 

Q2. 「写真」はどのような点が面白いですか?

:肉眼では見えていなかった部分に後から写真を拡大してみてはじめて気づくということは多いですね。画質が良いので細かい箇所もわかります。作品としての要素は強いので、人によって構図や色味、ボケ感など撮る際に意識しているポイントが違っているのは面白いです。

渡邉(道):視覚の補助的な要素としての写真のみならず、作曲や執筆と同じような表現活動としての写真を楽しんでいます。同じ場所・同じ時間に撮った写真であっても人によって出てくる写真は全く違う点が面白いかなと思います。露出の度合い、色味の調整の仕方が個人で全く違います。また、私は撮った後、その場で撮ったものをそのまま残す「撮って出し」が多い一方、大貴は撮った後にコンピューター上で色味や露出を調整する「レタッチ」をしています。どちらにも善し悪しがあるので正解はないですが、このようなところも写真を見るうえでのインプットとしては面白いと思います。

渡邉(大):そうですね。特に人物撮影の時は陽の光や被写体と背景の位置関係などどうやったらカッコよく、素敵に撮れるかを楽しんでいます。

:私は視野が狭く構図を意識して撮ることが苦手なので光やホワイトバランスの全体的な色味を意識して撮るようにしています。後からPC やスマホで調整することもありますか、のんびり撮影できる時には手の感覚を頼りにその場で調整しています。

撮影時は液晶が見えていないので、後から確認してイメージ通りに調整できていないこともありますが、それも味だと思って楽しんでいます。

 

Q3.撮影した写真を披露していただけますか?

渡邉(大):写真1 は東京国際フォーラムです。日中の国際フォーラムの天井と太陽を入れて撮影しました。国際フォーラムはガラスが多く天井の幾何学模様も美しいです。写真2 は東武動物公園です。アトラクション「カワセミ」のレールを水面に反射させて撮影しました。
アトラクションの曲線レールと水面が綺麗な一枚になりました。
写真1 東京国際フォーラム
写真1 東京国際フォーラム
写真2 東武動物公園、アトラクション 「カワセミ」
写真2 東武動物公園、アトラクション 「カワセミ」

 


: 写真3は中野駅です。電車と高架に描かれた壁画を撮影しました。写真4は中野駅北口周辺にある商店街です。最近は下町を歩いて自然な雰囲気のスナップ写真を撮るのにハマっています。
写真3 中野駅
写真3 中野駅
写真4 中野駅北口周辺の商店街
写真4 中野駅北口周辺の商店街 


渡邉(道):長秒露光とポートレートが面白いです。写真5は横浜で撮影しました。写真6は蔵前橋なのですが、長秒露光することによって波がなくなって、少し不思議な雰囲気になります。副作用で光の強い部分がボヤッとしてしまうのはあるのですが、それも含めて面白いなと思います。
写真5 横浜
写真5 横浜
写真6 蔵前橋
写真6 蔵前橋


 

今回は貴重なお話や素敵な写真をご紹介していただきありがとうございました。
これからも素敵な写真撮影を楽しんで下さい。

Profile

渡邉 大貴さん / 平 怜実さん / 渡邉 道治さん

●渡邉さん(左)
(筑波技術大学保健科学部情報システム学科 2022年3月卒業)
東京都生まれ。左目がほぼゼロ、右目が矯正視力0.1。見たいものは近づければ見て読み取ることはできる。
趣味:「カラオケ」
好きな言葉:なるようになる

●平さん(中)
(筑波技術大学保健科学部情報システム学科 2020年3月卒業)
佐賀県生まれ。視力0.01、視野狭窄、羞明等がある先天性弱視。
趣味:「カメラ」「カラオケ」「ガジェット」
好きな言葉:人生とは今日一日のことである。

●渡邉さん(右)
(筑波技術大学保健科学部情報システム学科 2022年3月卒業)
岐阜県生まれ。網膜色素変性と黄斑変性の合併で、中心も周囲も欠けている。正面に向いて斜め前あたりが一番見やすい。
趣味:ゴールボール、ブラインドサッカー、公園などの散策
好きな言葉:常に明るく(京セラフィロソフィから)

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